ドクター募集について
一流に学び、二流を目指す
私は、今でも若い人は「一流に学んで、二流を目指しなさい」といっています。一流に学んで、一流になれる人はごく僅かですが、二流にはなれます。三流に学んだら、どうあがいても三流にしかなれません。しかし、一流はお金もかかるし、遠いところにいるかもしれない、外国にいるかもしれない・・・・・・、それでも一流に学ぶことが大事です。
一流には、一流の技術があり理念があります。しかし、それを学び、自分のものにするには、上面だけなぞってもダメで、本気になって接し、惚れ込み、心と体で覚える気迫がなくてはなりません。先人は「学ぶ」ことは「真似する」ことだ、と喝破しました。徹底的に真似することで、基本を体に覚えさせた上で、新しい自分の考え・技術を構築すること。そのプロセスの中で、理念は自ずと形成されていきます。
同じ治療をしても、上手と下手の違い、症例がきれいだ、治療計画どおりすすんでいるか、患者さんが十分満足した結果となっているかなどというのは、歯科ではほんの僅かの差なんです。たとえば、同じ食材・調味料を使っても、一流の料理人はほんの僅かの差で、うならせるようなすごい味を出します。
歯科もまったく一緒で、その”ほんの僅かの差”に気がついた先生は、そのまま勉強を続けます。ところが、気づかない人は、一流について学んでも「毎日、自分がやっていることと一緒じゃないか。もうわかっているし、ムダだ」ということで去っていくのです。そのほんの僅かの差が実は大事で、その差に気がついて、勉強を継続しながら自分を高めていった人は、競争が激しくなっても、生き残っていくものを持っています。